軍艦島3Dプロジェクト

軍艦島3Dプロジェクトは、研究で培った3D技術を軍艦島の現状記録に活用するものである。2014年に3Dレーザスキャナや無人飛行機(ドローン)による空撮画像から“軍艦島のまるごと3Dデータ化“を行った。そして、2015年10月にグッドデザイン賞を受賞した。軍艦島3Dプロジェクトには多くの技術者の協力を得て完成しました。特に(株)計測リサーチコンサルタント様に多大な協力をしいただきました。

■軍艦島の変遷

 軍艦島は長崎港から南西約18kmの海上に位置する面積6.5haほどの小さな島で正式名は端島。1810年(江戸時代後期)頃に石炭が発見され、1870(明治3)年に石炭の採掘が始まった。軍艦島で採掘される石炭は良質であり主に八幡製鐵所に供給され、日本の近代化を支えた。しかし、1950年代にエネルギー供給の主体が石炭から石油に転換するエネルギー革命が急速に進んだことから、1974(昭和49)年1月に閉山、同年4月に無人島となった。その後、約20年間手付かずのまま放置され1993(平成5)年11月に軍艦島周辺のクルージングが本格的に開始され、2009年1月に世界遺産暫定リストに記載、2009年4月には島内の一部が観光で上陸可能となった。2014年10月に国の史跡に指定され、2015年7月に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」の構成施設の一つ端島炭鉱として世界文化遺産に登録された。

■3D技術の活用

島内の建物は老朽化が進んでおり壁や柱にひび割れ、鉄筋の爆裂、外壁・スラブの崩落などが確認され、倒壊の恐れがある建物も存在する。そのため、調査に危険が伴うことから安全に作業可能な技術が必要となる。島内には建物が多く立ち並び全ての建物を調査するには膨大な時間が必要となる。そこで、3Dレーザスキャナやドローンなどを利用して“軍艦島のまるごと3Dデータ化”を行いい、現状記録を行った。3Dデータは、護岸、地形、建物の高さや幅などの形状、コンクリートのひび割れや鉄筋の爆裂、壁やスラブの崩落や海水(波)で侵食された地面の深さなどが正確に記録できる。つまり、〝軍艦島をまるごと真空パック”した状態で記録できる。

■3Dデータ記録

3Dレーザスキャナは島内の建物、地形、護岸などの形状を遠隔・非接触で短時間かつ高精度に記録できる。調査では2種類の装置を用いて地上で145箇所の計測を行った。また、水中部の地形を記録するために水中3D計測を行い、地上部の計測データと統合して3D点群モデルを完成させた。3D点群モデルの正確度は、地上部はミリオーダー、水中部はセンチオーダーである。

ドローンは複数のモーター駆動のプロペラにより機体を制御でき、慣性計測装置(IMU)を搭載させることで自律・安定飛行が可能である。GPS機能を使用して予め飛行ルートを設定することで自動飛行が可能である.そのため、3Dレーザスキャナで調査が難しい護岸(海側)や建物屋上部などの自由度の高い調査ができる。調査では2台のドローンを用いて空撮を行い、地上撮影を合わせた約28,000枚の画像を取得した。その中から選んだ約2,200枚

の画像を組み合わせて3DCGモデルを完成させた。3DCGモデルは、画像で作成した3Dデータであるため形状だけでなくひび割れ・鉄筋の爆裂などの変状も記録されている。

■3D映像

グッドデザイン賞2015受賞記念動画

■3DCGモデル

軍艦島の場所を好きな方向から自由に見ることができます。​クリックしてお楽しみください。

【軍艦島全体モデル】

【30号棟モデル】

【日給室内3Dモデル】

■ハコスコさん、UNITYさんとコラボ

2016年2月にハコスコさん、Unityさんにご協力いただき、東京の「GOOD DESIGN MARUNOUCHI」で展示していたVR動画がネットでもご覧いただけます。軍艦島上空を旋回しているイメージです。後半にはUnityさんが撮影された実写軍艦島の映像も入っています。パソコンのウェブブラウザ上でも動かせますが、スマートフォンとハコスコを使って見た方がさらに楽しめます。

コチラから

ハコスコ✖軍艦島3D×出水享

■グッドデザイン賞受賞

軍艦島3Dプロジェクトがグッドデザイン賞2015を長崎市と共同で受賞しました。受賞後、田上富久長市長に受賞報告を行いました。

審査員の評価

「文化遺産をテクノロジーを使ってアーカイブ化した点を評価した。大学の研究としてこのような事例が今後増えて行くことを期待する。」

 

担当審査委員

廣村 正彰氏   齋藤 精一氏、 中谷 日出氏、レイ・イナモト氏

コチラから

■軍艦島3D模型製作

株式会社ホタルコーポレーションと共同で軍艦島3DCGから3Dプリンターを用いて軍艦島3D模型を製作しました。使用した3Dプリンターは株式会社ミマキエンジニアリングが開発した1,000万色以上のフルカラー造形可能な3Dプリンター「3DUJ-553」。造形方式はUV硬化インクジェット方式で通常の石膏やプラスチックなどの材質と比べて強度や耐久性に優れている。今回製作した模型は2016年11月と2017年7月時点の軍艦島。模型は詳細部分まで造形できている。2017年の模型はは2月5日に長崎市に寄贈するとともに、銀座SIXの佐藤健寿氏の軍艦島写真集「THE ISLAND」出版記念コーナーや2月18日に長崎市で開催された佐藤建寿氏の軍艦島トークイベントに展示した。長崎市に寄贈した模型は長崎市役所ロビーに展示されており、いずれは野母崎にある軍艦島資料館に

​3Dプリンターで出力した軍艦島の3D模型

​端島小中学校

屋上幼稚園の滑り台

​端島神社

​ベルトコンベア

■写真家佐藤健寿氏とコラボ

ベストセラーの写真集「奇界遺産」やテレビ番組「TBSクレイジージャーニー」で人気の写真家佐藤健寿氏と軍艦島でコラボ。佐藤建寿氏の軍艦島写真集「THEISLAND」の撮影やTBSクレイジージャーの収録にアドバイザーとして同行。2月10日は渋谷、2月18日は長崎では佐藤氏のトークイベントにゲストとして出演。1月31日に放送されたTBSクレイ―ジャーニーに軍艦島3DCG、池島3DCGを提供しました。

■メディアや雑誌の掲載・出演など ※一部のみ記載

・2018年2月18日(土)

佐藤健寿氏軍艦島写真集『THEISLAND』出版記念トークイベントに出演

場所:チトセピアホール 詳細はコチラ

・2018年2月10日(土)

佐藤健寿氏軍艦島写真集『THEISLAND』出版記念トークイベントに出演

場所:渋谷cocoti文教堂 詳細はコチラ

・2018年1月31日

TBSクレージージャーニー「奇界遺産×佐藤健寿×軍艦島」

・2017年8月25日(金)一般社団法人日本建設機械施工協会誌「建設機械施工」特集 歴史的遺産・建造物の修復

タイトル:3Dを用いた軍艦島のデジタルアーカイブ~過去、現在、そして未来~

・2017年6月16日(金)TBSテレビNスタ

内容:3Dで見る軍艦島の老朽化の進行状況について

・2017年5月24日(水)長崎放送NBCNスタ長崎

内容:3Dで見る軍艦島の老朽化の進行状況について

・2017年5月24日(水)長崎市民エフエム浜屋百貨店プレゼンツ「君の名は?」佐賀新聞 若者向け企画『いまドッ!!』

 内容:軍艦島3Dプロジェクト、マンホールの魅力について

    記事はコチラ

・2016年10月21日 西日本新聞

『軍艦島3Dプロジェクトグッドデザイン賞について』

・2016年9月9日 INTERNET Watch ウェブnews  コチラ

『軍艦島の3Dデータ化プロジェクト、マウスでぐりぐり回して見られる建物データを公開開始』

・2016年4月l公益社団法人土木学会誌

タイトル:軍艦島3Dプロジェクト─最新のインフラ点検技術を活用したデジタルアーカイブ─

・2016年2月7日 Mogura VR ウェブnews  コチラ

『軍艦島をまるごと3Dデータ化するプロジェクト。VRで体験できる動画が公開』

・2016年2月4日 毎日新聞(西部本社版、福岡・山口)の夕刊のコラム『軍艦島3Dプロジェクトグッドデザイン賞の受賞』

・2015年9月30日 長崎経済新聞 ウェブnews  コチラ

『軍艦島3DCGでグッドデザイン賞』

・2015年6月10日 Fab cross ウェブnews コチラ

『実測に基づく軍艦島3D CG動画を公開』

・2015年6月8日 ITmedia NEWS  ウェブnews コチラ

『「軍艦島」を3DCG化 長崎大がフルHD動画公開 レーザースキャナやドローン活用、実測を基に再現』

・2015年 6月10日 めざましテレビ  フジテレビ

『軍艦島3DCGについて』

・2015年6月8日 HUFEPOST(ハフポスト) ウェブNEWS  コチラ

『軍艦島、3Dで完全再現 2万8千枚の写真を元に立体化』

・2015年1月4日 テレビ東京 仲間由紀恵の蒼い地球9~世界遺産を目指せ!環境の守り人たち~ 

・2013年10月 8日 モーニングバード!  テレビ朝日

『軍艦島の維持管理について』 の3Dについて』

仲間由紀恵さんサインヘルメット

​佐藤健寿氏と長崎の軍艦島トークイベントに出演

土木学会誌寄贈記事

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