top of page
  • 執筆者の写真出水 享

長崎出島に橋が再び架かる!!


長崎市の出島は1922年に国の史跡指定を受け、1951年に出島整備事業に着手しました。1996年に策定された出島復元整備計画に基づいて、2001年に計画地を公有化しました。その整備の一環で建物復元に続き、出島表門橋が建造されています。

 江戸時代に出島の扇形の内側にある中島の川幅が約4.5mで、石橋が架けられていました。明治以降の中島川変流工事により、川幅が当時より15m広くなり、現在では川幅が約30mまで拡幅されています。川幅の関係で石橋の復元するのが困難となります。国指定史跡である出島側では法律上の関係で工事をすることができません。さらに水害などの防災面から橋脚や柱を建設することができまん。   そのような条件下で建造される橋は、景観保全のために橋の上部にも構造物がなく、対岸の江戸町側の基礎部で全て荷重を支える『やじろべえ』のような構造形式で、出島側はわずかに浮いた状態になります。設計を手掛けたのは渡邉竜一氏((株)ネイ&パートナーズジャパン)  今回、完成間近の出島表門橋を見学してきました。橋を建造しているのは(株)大島造船所(長崎市西海市)。見学時、橋は工場内に仮置きされており、下塗り塗装が終了した状態でした。橋の外観は力の流れが分かるような構造になっており、スレンダーで美しい外観をしており魅了されました。  橋は2月26日に海路で長崎港へ運び、夜間に出島の工事現場に搬送して、翌朝ノ27日の午前中に一括架設する予定です。

出島に架かる新しい橋、完成したらぜひ見に来てください。

長崎出島表門橋プロジェクト

閲覧数:282回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page