長年の研究の末に開発した技術がアメリカの特許に登録されました。開発した技術は、橋梁の塗装を剥がすことなく鋼材の亀裂を検出する技術です。誘導加熱装置で亀裂近傍の鋼材を強制的に加熱し、加熱により生じた亀裂の開口及び閉口変位をデジタルカメラで検出するものです。 近年、鋼橋の部材に疲労亀裂の発生事例が増加しています。疲労亀裂は発生部位によっては、、橋梁の安全性に重大な影響を及ばす恐れがあるため、早い時期で発見し、適切な処置を行うことが重要です。現場で多く用いられている亀裂の検査法として磁粉探傷試験や浸透探傷試験などがあります。しかし、これらの検査法は、検査に時間を要すること、検査範囲が狭いこと、さらに塗装を除去しなければ検査できないことなどの問題があります。そこで、上述する問題を解決するための新しい検査法が求められています。
発明名称:Cracking detection system and cracking detection method
特許番号:US 9,976,968 B2
特許登録日: 平成30年5月22日
発明者:佐賀大学伊藤幸広、長崎大学松田浩、出水享